こにちは! タイトルの通り、29歳にして初めて転職しました。この記事では「なんで転職しようと思ったか?」「転職って具体的に何をするの?」みたいなことを書いていきます。
転職したきっかけ
「今の会社じゃ、やりたいことできね~~~!!!」と思ったことがきっかけです。
1社目は所謂「総合職」として入社しました。総合職なため、ひとつの部署に留まることなく数年経ったら別部署に異動して別の仕事をする働き方をしなければなりません。1社目に入社して早6年、3部署目に異動してきた私はようやく気付きました。
「あれ? この働き方続けても専門性身に付かなくない? 20年後会社にぶら下がるしかなくない?」
法務や会計といった管理系の専門的な知識を身に着けてキャリアを築きたかった私には、総合職という働き方は向いていませんでした。
総合職とは、ゼネラリストではなく社内スペシャリスト
「様々な仕事を通じて、ひとつの部署では身に付かないスキルを身に付けることができます」
採用担当者時代、自社のキャリアを説明する際に実際に言っていたことです。正直そんなことはなかったし、異動して仕事を覚えても前の部署での仕事は活きませんでした。積み重なったのはスキルではなく、「一体今までの3年間は何だったんだ…」というやるせなさだけでした。
実際に転職活動する中で求められたのは、「経理3年以上」「人事3年以上」といったひとつの部署での専門的な経験でした。総合職でコロコロ部署を変わっていく中では、社外で通用する実力は身に付かないのです。
「いろいろな仕事を経験して偉くなっていくんだ!」
「敢えて苦手な部署で働くことで、キャリアの幅を拡げることが上に立った時に役立つんだ!」
実際に慰留の場で言われた言葉ですが、引き留めていただいてありがたいと思う反面、時流に合ってない考え方だなとも思いました。色々な経験を通じて偉くなる、日本的なメンバーシップ型のキャリアでは「総合職」の働き方は花形ですし、理想形のように思えます。ただそれは、企業自体が成長傾向にある場合のみで、先が見えてる企業で偉くなることに価値はないでしょう。
「総合職」として数十年ひとつの会社で勤め上げた結果が、他の企業では活きない社内調整するスキルだけを持った部下に対して権威的なコミュニケーションしか取れないおじさんなのだと思うと、ゼネラリストとは程遠いものだと感じざるを得ません。
今の会社に残るべきか否か
…とまぁ、そういう風に会社の将来性とか、働き方の面白くなさとかを感じて転職をした訳ですが、「本当に転職していいのか? そうは言っても安定している会社だし…」ということでとても悩みました。
悩んだ際に、考えていたことも折角なので書いておきます。
① そもそも自分はどんな仕事がしたいのか? それは今の会社で実現できるか? ② 会社に残る判断をして、転職における市場価値は上がるのか? ③ 転職しないこと(=やりたい仕事でない業務を続けて)で10年後に後悔しないか?
色々悩んで悩みぬいた末に、この3軸が自分の中でのポイントになったものです。
自分の場合は具体的には…
①自分がやりたい仕事と、今の会社でできるのか?
・事業会社で企業法務や会計を専門的にやってみたい。社外で通じる専門性を身に着けたい。
・専門性を身に着けるには高いレベルのでの習熟が必要で同じ仕事を継続することが重要。
・会社が望んでいるのは総合職として複数部門で異動すること。
→自分のやりたいことは今の会社ではできない。
②会社に残って市場価値は上がるか?
・プラントエンジニアリング業界で、独自の商慣習が多い。=社外で活きる訳ではない。
・移動を繰り返す限り、専門的な実務経験を積むことは難しい。
・会社に残って時間が経てば、年齢に応じて転職しづらくなる。
→転職市場での価値は上がらない。
③転職せずに後悔しないか?
・会社に残れば、興味のある仕事もない仕事もやらなければならない。
興味のある仕事を必ずできるとも限らないし、そもそも企業法務の部署はない。
・転職すれば、興味ある仕事をすることができる(職種を選べば)。
・会社に残れば、「これやりたい仕事じゃないのにな…」と思いながら仕事する場面が増える。
→転職しなければ後悔する。
…みたいな風に考えて転職を決めました。この辺のマインドセットや考え方は時間があるときにでもまとめたいと思います。
具体的な転職の流れ
じゃあ具体的にどんな転職活動をしていたのか、と言うとこんな感じでした。
1.転職サイトに登録。求人票を見ながら、できる仕事とやりたい仕事を分けていく。 2.転職サイト経由でエージェントと面談。履歴書・職務経歴書の添削を受ける。 3.書類選考で40社ぐらいに応募して、15社通る。 4.実際に面接を受ける(1社あたり2~3回程度) 5.内定(転職活動を始めて、ここまで約1か月ぐらい) 6.現職との退職交渉 7.有給消化(1か月まるまるの休暇)
有給消化まで含めると、転職活動を始めてから退職するまでかかった期間は大体4か月程度でした。初めての転職活動だったので、想像より早かったと同時に、今思い返せば無駄の多い活動もしていました。(40社も出すべきでなかったし、その結果手間がかかったのは反省点ですね…)
ぶっちゃけ転職活動ってどうだった?
今回はエージェントを使っての転職だったのでなんとかなりましたが、正直ひとりでやってたらかなり厳しかったと思ってます。
エージェントにお願いしてやってもらったことは
①求人票探し
②日程調整
この2つだったのですが、ここを肩代わりしてもらったお陰で、だいぶ楽に転職できました。まず、自分の希望を明確に伝えて求人票を探してもらうこと、これは「餅は餅屋」という訳で素人の求職者が探すより何倍も効率的に求人情報を得ることができました。何より、エージェントは非公開求人を握っているので、普通に検索してもヒットしない優良案件を持ってきてもらえることもあります。
実際、今回の転職先もエージェントからの紹介求人でした。
また、日程調整の部分も大きかったです。企業1社1社とのやり取りは簡単ですが、それが何十社と多くなると本当に面倒くさいですし連絡ミスも起こりかねません。そこも含めてエージェントに任せて手間を省けたのはとても良かったです。
転職活動を通じて考えたこと・思ったこと
転職活動を通じて、世間相場を知ることができた
多くの求人を見ることで世間一般ではどんな能力、人材を求められているのかがわかったことは転職活動で得られた副産物です。具体的には…
① 求められているのは専門人材。経験年数は5年以上。
今回は経理・人事・総務といった管理系業務を探していたのですが、基本的に求められるのは経験年数3~5年以上。となると、新卒で会社に入ってある程度育ててもらってからでも転職は全然間に合うし、むしろひとつの部署を卒業するぐらいに転職したほうがいいのかもしれません。
② 転職経験はマイナスにならないし、むしろプラス
転職活動で落選することは当然にあるのですが、そのなかで驚いたのは「経験社数が少ない」といった理由で書類選考落ちがあったことです。これは非常に衝撃を受けました。ジョブホッパーは悪い、といった風潮を感じていた中での落選理由だったため、風向きの変化を肌で感じた経験でした。
意外と何とかなる
とはいえ、なんとか転職することはできます。実際に私も、経験のあった経理で転職することになり収入アップにもつながりました。これは年齢がまだ若いことだからできたことだとは思っています。
ジョブ型雇用が流行ってきたとはいえ、転職において若さはまだまだ武器になり得ます。流石に29歳で第二新卒の枠には入れませんが準若手~中堅ぐらいのポジションで雇ってもらえるようです。
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